こんにちは、現役高校生のくらです。
今回は百田尚樹さんの最新作を読み終えたのでレビューをしていきたいと思います。

勇気―それは人生を切り開く剣だ。
著者:百田尚樹https://twitter.com/hyakutanaoki/
目次
1.おすすめ読者
2.物語のあらすじ
3.特徴・感想
1.おすすめの読者
・子供たちの成長する姿が見たい!
・少年たちの熱い友情が好き!
・甘酸っぱい子供の恋愛模様が好き!
・あんまり小説を呼んだことがない…
こんな人たちにお勧めです。
2.物語のあらすじ
物語の舞台は”天羽市”です。
天羽市とは大阪の北摂にある小さな町です。
小学校最後の夏。
そこで主人公の遠藤宏志と木島陽介、高頭健太の三人が”騎士団”を結成します。
騎士団にはいくつかの約束があり、その中の一つに”レディ”を崇拝するというものがあります。
そこで彼らはレディにクラスのマドンナ、
有村由布子を選びます。
騎士団のことを多くの人に笑われながらも、騎士としての誇りのために、勉強、文化祭、殺人事件の犯人捜しなど様々な出来事に挑戦します。
勉強面では「おとこおんな」と揶揄される壬生紀子の協力もあって、劇的な成長を見せます。
たったひと夏で彼らは陣背を自ら変える力を手に入れたのです。
3.特徴・感想
Ⅰ.圧倒的に読みやすい文章!
物語は小学生の目線で進んでいくので難しい比喩や深読みをしないといけないことはなく、純粋に文字を追っていくだけで、十分楽しめます。
また視線はずっと遠藤であり、今の遠藤か、大人の遠藤かは文脈や、支店が変わるタイミングで目印がちゃんとあるので、時系列の整理はとても簡単です。
またこの時期の男の子らしくかっこいい、 カッコ悪いとバッサリ言い切るところには、爽快さもあります。
Ⅱ.小学校の生活のリアルさ!
小学校ならではの馬鹿な遊びや、自由奔放さが見事に描かれています。
きっと誰しもが「あーむかしそんなことあったなー」と思える場面が何度もあるのではないでしょうか。
また小学生ならではの悪意100%の行動もあり、子供ならではの残酷さも描かれています。
Ⅲ.少年少女の恋愛模様
小学生といえあなどることなかれ。
きっちり男女の駆け引きもあります。
特にクラスのマドンナである有村由布子と、勉強を教えてくれる壬生紀子の間で揺れる主人公はうぶで見ていて切なさを感じます。
ただちょっと物足りないかも?
とても読みやすいこの物語ですが、逆にそこに物足りなさを感じる人もいるかもしれません。ラストは衝撃的だっと思いますが、読書家の方なら、ある程度次の展開を予測しながら読めてしまうかもしれません。
それでもどのように彼らが勇気を手に入れたかという過程には十分面白味があるので一読してみてください!
~感想~
一冊を通して常に読みやすい流れで、かつおお、と思える場面や人物の行動、成長が見て取れて、読み終えて自分も何か大切なものを手に入れた気がしました。しかし、この物語で書かれている大切なものは間違いなくこの感情だけではないので、彼らが得た勇気を見習って自分も行動していきたいですね。